YouTubeチャンネルを作り直す前にアナリティクスで確認してほしい1つのこと

「動画を投稿し続けているのに、再生回数がずっと伸びない。もうチャンネルを作り直すしかないのかな……」

そう感じて、この記事にたどり着いたのではないでしょうか。

結論からお伝えすると、チャンネルを作り直す前に確認してほしい指標が1つあります。
それが「新規視聴者のクリック率のばらつき」です。

このばらつきがある状態では、作り直しより先にやることがあります。
逆にばらつきが消えて一定の低水準で固まってしまっているなら、作り直しを検討するタイミングかもしれません。

この記事では、チャンネルを作り直す判断基準と作り直した後に新チャンネルで成果を出すための準備について解説します。

目次

チャンネルを作り直す前に確認してほしいこと

再生回数が伸びない原因は「企画」「サムネイル」「視聴者データ」のどれか

再生回数が伸びない理由は、大きく3つに分けられます。

1つ目は企画の問題です。
視聴者が求めていないテーマや、競合チャンネルとほぼ同じ切り口の動画を投稿していると、そもそも興味を持ってもらえません。

2つ目はサムネイルとタイトルの問題です。
企画自体はニーズがあっても、サムネイルやタイトルで「自分に関係ある動画だ」と伝わらなければクリックされません。

3つ目は視聴者データの蓄積による問題です。
過去に投稿した動画のクリック率や視聴維持率が低いものが積み重なっていると、YouTubeがそのチャンネルの動画をおすすめしにくくなっていきます。

1つ目と2つ目は改善で解決できる可能性があります。
しかし3つ目になると、改善だけでは解決しにくい状況になっていることがあります。
この3つのどれが問題なのかを特定する前に作り直しを判断してしまうと、新チャンネルでも同じ失敗を繰り返す可能性があります。

クリック率にばらつきがあるなら、作り直しより先にやることがある

YouTubeアナリティクスで動画ごとのクリック率を確認したとき、動画によって数値が大きく違う状態であればまだ改善の余地があります。

たとえば、ある動画のクリック率が8%で、別の動画が2%だったとします。
この差は「企画やサムネイルの精度によってクリック率が変わる」ことを示しています。
つまり、視聴者が反応するテーマや見せ方があることがデータで確認できている状態です。

この場合、クリック率が高かった動画の共通点を分析して、企画の方向性やサムネイルの設計を改善することで、現チャンネルのままでも状況が変わる可能性があります。

チャンネルを作り直すべき状態の判断基準

再生回数が常に1,000回未満で、クリック率のばらつきが消えたとき

投稿する動画の企画やサムネイルを変えても、クリック率がどの動画も同じような低い数値で横並びになってきたとき、作り直しを検討するサインです。

再生回数が常に1,000回未満という状態が続いていて、かつクリック率のばらつきも見られなくなってきた場合は、視聴者データの蓄積による影響が大きくなっている可能性があります。

一方で、再生回数が少なくてもクリック率が動画によって違う動きをしているなら、まだ改善で対応できる段階です。「再生回数が少ない=作り直し」ではなく、クリック率のばらつきが判断の軸になります。

新規視聴者のクリック率が低くなると何が起きるのか

YouTubeアナリティクスの詳細モードでは、「新規視聴者」と「リピーター」のクリック率を分けて確認することができます。

特に注目してほしいのが新規視聴者のクリック率です。

YouTubeは動画を多くのユーザーに試しておすすめ表示します。
そのときに新規視聴者がクリックしてくれる割合が高いほど、「この動画は多くの人に興味を持ってもらえる」と判断され、さらにインプレッションが増えていきます。

BANZAI PARTNERSでは、支援しているクライアントごとに投稿した動画のパフォーマンスをスプレッドシートで管理しています。
新規視聴者のクリック率とインプレッション数の相関図を作成し、トレンドラインを引くとクリック率が高いほどインプレッション数が増えやすい傾向を確認済みです。

ただし、視聴者ニーズがあることが前提なので新規視聴者のクリック率が高いからといってインプレッション数が必ず多くなるわけではありません。

逆に新規視聴者のクリック率が低い状態が続くと、YouTubeはそのチャンネルの動画よりも他のチャンネルの動画を優先しておすすめするようになります。

結果として、インプレッション数自体が減っていき、どれだけ良い動画を投稿してもそもそも表示されにくい状態になってしまいます。

「平均再生率の前に再生されていない」ことが本当の問題

動画が伸びない原因として「平均再生率が低い」「最初の30秒で離脱されている」という話はよく聞きます。
しかし、クリック率が低い状態では、そもそも動画が再生されていません。

平均再生率を気にする前に、まず「動画が見てもらえているのか」を確認することが先決です。
インプレッション数は十分にあるのにクリック率が低いのか、それともインプレッション数自体が出ていないのかで、対策の方向性がまったく変わります。

インプレッション数が少ない場合は、YouTubeにチャンネルの動画を優先してもらえていない状態です。
このケースでは企画やサムネイルの改善だけでなく、チャンネル自体の見直しが必要になってきます。

新チャンネルを立ち上げる前にやるべき準備

旧チャンネルのアナリティクスから何を読み取るか

チャンネルを作り直すと決めたとしても、旧チャンネルは必ず残しておいてください。
削除してしまうと、これまで蓄積されたデータを参照できなくなります。旧チャンネルのアナリティクスは、新チャンネルの設計に活用できる重要な資産です。

旧チャンネルのアナリティクスで特に確認してほしいのは以下の点です。

  • どの動画が相対的にクリック率が高かったか
  • どのトラフィックソース(ブラウジング機能・YouTube検索・外部)からの流入が多かったか
  • 視聴者維持率が他の動画より高かった動画の共通点

これらのデータから「どんな企画・テーマが視聴者に受け入れられていたか」の仮説を立てて、新チャンネルの設計に活かします。

YouTube検索のデータに次のチャンスが眠っている

旧チャンネルのトラフィックソースの中でも「YouTube検索」のデータは特に注目してください。

YouTube検索を狙う理由は2つあります。

1つ目は、特定のキーワードで検索してくる視聴者のデータが蓄積されることでクリック率を高めやすくなるからです。ブラウジング機能(おすすめ欄)では不特定多数にリーチするため視聴者層がばらつきやすいのに対し、検索経由は悩みや課題が明確な視聴者が集まります。
同じテーマの動画を継続して投稿することで、チャンネルに合った視聴者データが積み上がり、クリック率の安定につながります。

2つ目は、検索結果に表示され続けることで継続的な再生を獲得できるからです。
おすすめ欄への表示は投稿直後がピークになりやすいのに対し、検索対策が効いた動画は投稿から時間が経っても検索結果に表示され続けます。
チャンネル全体のパフォーマンスを底上げする効果があります。

旧チャンネルの登録者数にもよりますが、目安として登録者数が1,000人前後でYouTube検索からキーワードで流入が取れていた実績があるなら、新チャンネルでも同じテーマで投稿するチャンスがあります。

新チャンネルの立ち上げ初期は特に、この検索対策を意識した動画から投稿していくことをおすすめします。

伸びなかった原因の9割は視聴者ニーズの深掘り不足

作り直しの準備として最も重要なのが、なぜ旧チャンネルが伸びなかったのかの原因分析です。
この分析を省いたまま新チャンネルを立ち上げると、同じ結果になるリスクがあります。

チャンネルが伸び悩む原因の多くは、視聴者が本当に求めていることを深く理解できていないことにあります。
「この企画は面白いはず」という自分目線の発想でコンテンツを作り続けてしまい、視聴者にとって「自分ごと」として刺さる内容になっていないケースが非常に多いです。

逆に言えば、視聴者ニーズの解像度が上がって、コンセプトと企画軸が視聴者に刺さる状態になれば、ある程度の再生回数は自然とついてきます。

新チャンネルを始める前に、この視聴者理解を深める作業に時間を使ってください。

旧チャンネルの動画を新チャンネルに転載してはいけない理由

旧チャンネルに投稿した動画を新チャンネルにそのまま転載することはやめてください。

理由は2つあります。1つ目は、クリック率や視聴維持率が低かった動画を転載すると、新チャンネルにも悪いデータが蓄積されてしまうからです。せっかく新チャンネルを立ち上げた意味がなくなります。

2つ目は、旧チャンネルと新チャンネルで同じ動画が存在することで、YouTubeが重複コンテンツと判断する可能性があるからです。
新チャンネルには必ず新しく制作した動画だけを投稿してください。

新チャンネルで成果を出すためのコンセプト設計

3C分析でコンセプトを再設計する

新チャンネルのコンセプト設計には、マーケティングの基本フレームワークである3C分析が有効です。3CとはCustomer(視聴者・市場)、Competitor(競合チャンネル)、Company(自社・発信者)の3つです。

Customer(視聴者)では、視聴者がどんな課題や悩みを持っていて、何を求めているかを掘り下げます。表面的なニーズだけでなく、その背景にある「本当に解決したいこと」まで解像度を上げることが重要です。

Competitor(競合)では、同じターゲットに向けて発信している競合チャンネルの動画タイトル・再生回数・コメント欄などを分析します。競合がまだカバーできていない視聴者の悩みや、訴求が弱い領域を探すことが目的です。

Company(自社)では、自社や自分が競合に対して優位性を発揮できる領域を明確にします。「なんでもできる」ではなく、競合と比較したときに明らかに差が出るポイントを特定してください。

この3つが重なる領域、つまり「視聴者が求めていて、競合がまだ提供できていない、自社の強みが活かせるテーマ」がチャンネルのコンセプトになります。

企画軸を絞ることが最短で視聴者に刺さる方法

コンセプトが決まったら、企画軸は最大でも3つ、できれば1つに絞ることをおすすめします。

複数の企画軸で動画を投稿すると、どの企画が視聴者に刺さったのかの検証に時間がかかります。また、チャンネルのテーマが定まらないと、YouTubeのアルゴリズムがどんな視聴者におすすめすればいいかを判断しにくくなります。

1つの企画軸に絞って投稿することで、視聴者データが集まるスピードが上がり、改善のサイクルを早く回せます。最初の3ヶ月は企画の反応を見ながら仮説検証に集中する期間と捉えて、まず1つの軸で動画を作り続けてみてください。

【まとめ】チャンネルの作り直しは「リセット」ではなく「再設計」

この記事のポイントをまとめます。

  • 再生回数が伸びない原因は「企画」「サムネイル」「視聴者データの蓄積」の3つ
  • クリック率に動画ごとのばらつきがある状態では、まず改善で対応できる可能性がある
  • 作り直しを検討するのは、再生回数が常に1,000回未満でクリック率のばらつきも消えたとき
  • 本当の問題は平均再生率より前の「そもそも再生されていない」ことにある
  • 旧チャンネルは消さず、アナリティクスを新チャンネルの設計に活かす
  • 旧チャンネルの動画転載はNG
  • 新チャンネルは3C分析でコンセプトを再設計し、企画軸を1つに絞ってスタートする

チャンネルの作り直しは「リセット」ではなく「再設計」です。旧チャンネルで積み上げたデータと経験を分析して、同じ失敗を繰り返さない土台を作ることが新チャンネル成功の出発点になります。

YouTubeチャンネルの方向性に迷っている場合や、作り直しを検討しているけれど何から手をつければいいかわからないという場合は、お気軽にご相談ください。チャンネルの現状を一緒に確認した上で、次のアクションをご提案します。

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